植毛ブログ|FUTを選んだ20歳の後悔と今なら選ばない理由②

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植毛を決意したのが20歳、実際に手術を受けたのが21歳。

その間の1年間は、バイトとクリニック選びに費やしました。結論から言うと、当時の僕は「金額」だけでクリニックを選びました。選べる選択肢が、ほとんどなかったからです。

そして20年経った今、正直に思うことがあります。

今の自分が20歳に戻れるなら、FUT(ストリップ法)は選ばない。

この記事は、植毛シリーズ第2話・クリニック選び編です。

  • 当時なぜヨコ美クリニックを選んだのか(結論:金額)
  • FUTで残った後頭部の傷と、20年後のリアルな状態
  • 誰も書かない「つむじが3cm後ろにズレる」話
  • 今の自分なら選ぶであろう術式とクリニック

植毛を検討している人に「クリニックが書かないリアル」を届けるのが、この記事の目的です。

【この記事を書いている人:デコ丸】
・アラフォー/生まれつき額が広い・軟毛・細毛
・AGAではなく生え際形成目的の自毛植毛を21歳・23歳の2回経験
・1回目:ヨコ美クリニックでFUT(ストリップ法)/費用約50万円・2000年代前半当時
・医療従事者ではなく、一個人の体験記録です

※この記事はデコ丸個人の体験に基づくものです。医療従事者ではなく、医学的な情報提供を目的としていません。植毛を検討される方は、必ず医療機関にご相談ください。感じ方や結果には個人差があります。

20年前、大学生に植毛の選択肢はほぼなかった

今でこそ植毛といえば「FUE」「NC-MIRAI法」など、刈り上げなし・傷跡が目立ちにくい術式が当たり前に選べます。

でも、僕が手術を受けた20年前は事情がまったく違いました。

当時の国内の自毛植毛は、ほぼFUT(ストリップ法)一択。後頭部の頭皮を帯状に切り取って毛包を採取し、生え際に移植する方法です。FUEという選択肢はあるにはあったものの、まだ国内で広く普及する前で、施術できるクリニックも限られていました。

そして費用の壁も大きかったです。

自毛植毛は基本的に自由診療で、保険は効きません。当時の相場でも、生え際の形成で数十万円。大学生にとっては現実的でない金額でした。

デコ丸
デコ丸

FUEのほうが傷跡が目立たないらしい、という情報は目にしていました。ただFUEの費用はFUTよりさらに高く、大学生の自分には完全に手が届きませんでした。

選択肢があるようで、実質的にはFUT一択。これが20年前の現実でした。

ヨコ美クリニックに決めた唯一の理由は「金額」だった

最終的に僕が選んだのは、ヨコ美クリニックでした。

正直に書きます。選んだ理由は、金額だけです。

1年間バイトで貯めたお金で、ギリギリ支払える範囲に入っていたのが、ヨコ美クリニックでした。他にもいくつかのクリニックのホームページを見て、資料請求もしました。ただ、当時の僕にとって「技術の差」とか「医師の経歴」を比較する余裕はありませんでした。

当時の比較軸(これしかなかった)
・自分の貯金で払えるか
・通える距離にあるか
・予約が取れるか

今振り返ると、大学生が命の次に大事なお金を払って受ける手術を、金額だけで決めていい買い物ではなかったと思います。でも、当時はそれ以外の選び方を知らなかったし、何より「早く生え際を下げたい」という気持ちが勝っていました。

カウンセリングは1回だけ受けに行きました。医師の説明は丁寧でしたが、細かい内容は正直あまり覚えていません。覚えているのは、「後頭部を切るので、傷は残ります」と言われたこと。そこだけは、しっかり心に残りました。

【写真あり】FUTで残った後頭部の傷|ジグザグの赤いライン

ここからが、クリニックが書けない話です。

FUT植毛の最大のリスクは、後頭部に一直線の縫合跡が残ること。これは施術の構造上、避けられません。頭皮を帯状に切り取って縫い合わせるので、どうしてもラインが残ります。

FUT植毛から20年後の後頭部の傷跡・採取部全体
FUT植毛から20年後の後頭部の状態(デコ丸本人)

20年経った今の僕の後頭部の状態が、上の写真です。

髪を伸ばしていればまず気づかれません。ただ、短くカットすると縫合跡がうっすら見えます。だから美容師さんには必ず「後頭部は短くしすぎないでほしい」と頼んでいます。これはFUT経験者共通の「一生続くお願い」だと思います。

もっと近くで見ると、傷の形状がよくわかります。

FUT植毛の縫合跡クローズアップ・ジグザグの赤いライン
縫合跡のクローズアップ。ジグザグの赤いラインが1本入っている

ジグザグの赤いラインが、1本入っているのがわかると思います。

これは「閉創時にジグザグに縫う」FUTの標準的な手法によるものです。直線で縫うより皮膚への負担が分散するため、このような形になります。

そして、見た目以上にしんどかったのが「かゆみ」と「うずき」でした。

デコ丸
デコ丸

術後10年ほどは、傷がたまにうずくことがありました。ムズムズする感覚で、無意識にかきむしって傷が開いて少し出血したことも何度かあります。

痛みというほど強くはないのですが、存在を忘れられない違和感がずっと残っていました。今はだいぶ落ち着きましたが、それでも「この傷は一生ついてくるもの」だと思っています。

誰も言わない「つむじが3cm後ろにズレる」話

これはFUTを実際に受けた人にしかわからない話です。

FUTは頭皮の帯を切除して縫合する手術なので、後頭部の皮膚が物理的に前後方向に引っ張られます。その結果、何が起きるか。

つむじの位置が3cmほど後ろにズレました。

術前と術後で比較すると明らかで、頭頂部のつむじの中心位置が後頭部側に移動しています。これはクリニックのカウンセリングでも、術前に明確には説明されなかった現象でした(少なくとも僕の記憶では)。

デコ丸
デコ丸

気のせいかと思っていた時期もありましたが、20年以上通っている行きつけの美容師さんにも「つむじの位置、後ろにズレてますよね」とはっきり指摘されたことがあります。この美容師さんには植毛を受けたことも含めて、髪に関することはすべて話しています。その上でプロの目線から「ズレている」と言われたので、思い込みではなく事実としてはっきりわかりました。

日常生活に支障があるわけではありません。でも、セットのときにつむじの位置が変わった違和感は今でもあります。髪の流れが以前と変わってしまい、慣れるまで数年かかりました。

「たかがつむじ」と思われるかもしれませんが、軟毛・毛量少なめの人にとってはセットの要です。つむじの位置がズレると、それだけで前髪の立ち上がり方や分け目の収まりが変わります。

このつむじズレについては別記事で詳しく書く予定なので、そちらも読んでもらえたら嬉しいです。FUTを検討している人には、知っておいてほしい物理現象のひとつです。

今の自分ならどう選ぶ?FUTではなくFUE系

20年前の自分は、金額だけでFUTを選びました。そこに後悔はあります。

もし今、20歳の自分に戻れるなら──たとえお金が足りなくても、もう1年バイトを増やしてFUE系の術式を選ぶ。それが今の僕の答えです。

僕が受けたFUTと、今の主流であるFUEを比較するとこうなります。

(FUT・FUEの違いは各クリニックの公式サイトでも解説されていますので、詳しく知りたい方はそちらもご参照ください。)

デコ丸
デコ丸

FUEの最大のメリットは、後頭部に一直線の傷が残らないこと。そして、つむじがズレるほど頭皮を引っ張る必要もありません。

国内でFUE系の術式を展開しているクリニックの中で、特に術式のバリエーションが豊富なのが親和クリニックです。親和クリニックは独自のFUEベースの術式を3種類展開しています。

20年前の自分が最も避けたかったのは「周りにバレること」でした。NC-MIRAI法のような刈り上げ不要の術式が当時あったら、迷わずそれを選んでいたと思います。

もちろん、これは僕個人の価値観です。実際にどの術式が自分に合うかは、必ず各クリニックのカウンセリングを受けて判断してください。

まとめ|20歳の自分に伝えたい3つのこと

  • 費用だけでクリニックを選ぶと、一生残るものが増える(後頭部の傷・つむじズレは元に戻せない)
  • FUTで残る傷は「薄くなる」ではなく「髪で隠し続ける前提」のもの。美容師にも長年お願いし続ける必要がある
  • つむじが3cm後ろにズレる話は、FUT経験者にしか書けないリアル。検討している人は知っておいて損はない

20歳の僕は、金額という1軸だけで選びました。結果として、生え際自体の仕上がりには満足しています。でも「今もう一度選ぶなら、1年余分にバイトしてでもFUE系を選ぶ」──それがこのシリーズで一番伝えたい本音です。

デコ丸
デコ丸

クリニック選びで迷っている人は、まず複数のクリニックで実際にカウンセリングを受けることを強くおすすめします。20年前の自分にいちばん足りなかったのは、比較する行動そのものでした。

次回予告|第3話:手術当日編

次回は、いよいよ手術当日の話です。

第3話では…
・手術前の最後の診察で言われたこと
・FUT手術中のリアルな痛み・時間・意識
・術後すぐの頭の状態と、家に帰るまでの記憶

植毛シリーズはここから一段階、生々しいフェーズに入ります。続きも読んでもらえたら嬉しいです。

あわせて読みたい前話はこちらです。

第1話:植毛やめたほうがいい?おでこ広い男の決断体験①

※この記事はデコ丸個人の体験に基づいています。感じ方や結果には個人差があります。植毛を検討される方は、必ず医療機関にご相談ください。

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